振り上げた瞬間に固まるフルショットイップス

全てのフルショットイップス15年

51歳、S.Oさん、男性、会社員

正確な時期は思い出せないのですが、恐らく15年以上前のラウンド中、ショットをしようと振る上げた瞬間に固まってしまい、そのままかがみこんでしまいました。
以来多少の波はあるものの、全てのフルショットで振り下しずらいというイップスに悩まされ、しばしば80台前後で回っていたスコアも、90を切ることすら10ラウンドに1回もできあくなっていました。
高額な治療レッスンやカウンセリングも効果なく、半ばあきらめていた所で土子先生のHPに行きあたり、ダメ元のつもりで行った次第です。
「イップスは誤作動」「条件反射のようなもの」という説明に納得し、続けてみることにしました。
毎回の治療でイップス場面の再現そのものの効果は半信半疑だったのですが、ある日のラウンド中「ありのままの自分を受け入れよう」と納得(あきらめではなく)した次の瞬間何のストレスもなくティーショットが振り下ろせ、以後再発しなくなりました。
ありがとうございました。

イップスは誤作動に納得

男性自身いろいろなレッスンを受けられて良くならないイップスにイライラしていました。そこには技術面で治ると思いレッスンに行くのですが、技術面ではないと薄々分かっているのです。

男性自身練習場で打っても問題ないのに、コースに行くと必ずイップスになる状態で技術面でどうにかしようとしても、練習場では打てますので違和感がありました。

そこで当院の「イップスは誤作動で記憶の問題」や「身体が勝手に動く誤作動」という言葉に納得されました。また、一番関わるのは「脳」であるため身体の動きをどうのこうのしてもしょうがないこともお伝えすると、腑に落ちるように理解されました。

治るためのキーポイント

男性の場合「振り下ろしづらい」というのがイップスの特徴です。つまり、バックスイングしてこのままおろしたらとんでもないことが起こる。そんな自分がいますよと伝えました。

男性としては意識していませんと答えていましたが、イップス自体意識ではなく無意識の自分の拒否なのです。

◎ 無意識の自分と向き合う治療

男性に意識ではなく無意識の自分を想像してもらいました。無意識とは、意識していないのですが、あなたの無意識です。以前は意識していたものが無意識に入っていますので、あなたであることには変わりはありません。

ですから、あなたが想像すればあなたの無意識ですから想像がつきますよ。と伝え、どのようなあなたの無意識がトップからおろすことを拒否しているかをひも解きました。

◎ 無意識の拒否は

男性の無意識の拒否は、「スライスしてOBに行ったらどうしよう」という思いがありました。さらにその奥に「失敗を許せない本心」がありました。

誰だって失敗を恐れます。しかし、男性には成功してきた過去があり失敗をしていないという自負が失敗を許せない無意識になっていたのです。

このような信念がトップからこのままおろすことへの拒否となっていました。このような信念が絡み合っていましたので、少しずつひも解き誤作動のスイッチを切っていきました。

すると、ストレスなく振り下ろせるようになりました。