監修:WHO国際基準カイロプラクター 土子 勝成
Bachelor of Chiropractic Science(B.C.Sc.)
カイロプラクティック理学士
目次
イップスは治療できる
イップスは治らないと思われています。しかし、私自身がアプローチイップスを克服しています。
イップスが治らないと言われるのは、イップスの原因を身体の動きから解決しようとするからです。イップスには無意識レベルの感覚、感情、思考などが原因となっています。それらの関係性を紐解いていくとイップスの原因が見えて来ます。そして、その構造を知ることがイップス改善となります。
ゴルファーズクリニックでは多くの患者さんがイップスを克服しています。
何回治療すれば治るのか?
イップスゴルファーが知りたいことは、どのくらいで治るのか?ということだと思います。しかし、残念ながら「何回で治ります。」とは断定して申し上げられません。それはやはり一人一人状況が異なるからです。
【治療期間に関係してくる要素としては 】
- イップスを患ってる期間
- イップスの引き金となるスイッチの数
- 関係している無意識レベルの深さ
イップスを患っている期間
イップスの治療はイップスの誤作動記憶を新しい記憶に再学習します。 長くイップスを患っているとイップスの記憶が強化されています。強く記憶されると再学習にも時間がかかります。
しかし、治療スパンを縮めることで再学習のスピードを上げることが出来ます。
イップスの引き金となるスイッチの数
イップスは様々な情報にスイッチを作ってきます。イップスの経験が新たなスイッチとなるなど複雑に絡み合っていくこともあります。スイッチの数が多いと関係性を紐解いていくのに時間がかかりますので治療にも回数を要します。反対にスイッチの数が少ないと治療回数が少なくても改善します。
関係している無意識レベルの深さ
イップスの原因となるスイッチは無意識の中で構造化されています。複雑に構造化してくると深いレベルになっていきます。深いレベルは意識との距離も遠く、患者さんの納得=腑に落ちるまで段階を踏まないといけません。そのために治療回数が多くなります。納得できない場合はどんなに治療回数を重ねても改善はしません。反対にどんなに深くても納得=腑に落ちることができれば回数に関係なく即改善します。ゴルファーズクリニックでは1~数回で劇的に改善された方もいます。
心には「意識」と「無意識」がある
心とは何かというと、あなたのパーソナリティであり、あなた自身です。そこにはあなたの人生によって得た「感情」「価値観」「信念」があり、あなたという人間を作っています。
そして心には「意識」と「無意識」があり、意識している自分と、無意識の自分がいます。
意識している自分は、今考えている自分です。
一方、無意識の自分は本音や本能の自分になります。
本音や本能の自分と、考えている自分との間にギャップがあることを自己矛盾といい、この矛盾がイップスを引き起こしていることが多いのです。
意識と無意識の間の壁が薄く、ギャップが少なければ、本音や本能と考えが一致している状態です。
しかし、壁が厚く、ギャップが大きければ、本音や本能と考えに開きがありイップスになりやすい状態と言えます。
無意識とのギャップは自分の意識では見つけることが出来ません。
無意識を紐解いていく治療が必要となります。
パターイップス症例① 「絶対に外してはいけない」
イップスを治療するとは
頭の中の治療は目に見えない
イップスの治療はギャップによって生じた誤作動の記憶、すなわち頭の中を治療することになります。
「頭の中の治療」=「心の治療」は目に見えません。
では、心の治療とは何でしょう?
「心の治療」とは「腑に落とすこと」です。
「腑に落ちる」ことが自分の心の構造を理解することになります。
また「腑に落ちる」ことこそがまさにイップスの治療です。
主体性が重要
イップスの改善にはあなた自身が「腑に落ちる」ことしかありません。
心の構造を紐解いていくことでイップスの原因が浮かび上がってきます。
積極的に感じて、考えることでイップス改善の速度が加速します。